「スピ好き高学歴ダメ人間」が精神障害者を止めて前向きに生きる話

人生終盤ですが、希望を持って進んでいきます♪

坂庭さんの著書のレビューとポジティブ思考

(つづき)

坂庭さんは『1回10秒健康オタクが辿り着いた世界一シンプルで簡単な健康法』という本を書かれています。この本は普通にアマゾン等で入手できないので、面倒で放置していたのですが、レビューが個人ブログにあるのを見つけました。

坂庭さんは、「思い込み、信じ込み、刷り込みに気づく」ということと同時に、「脳の使い方を変える」ということも何度も言っているのですが、そういうことかとこれを読んで推測できました。以下に要点をまとめます。

 

「報酬的思考で健康に!「1回10秒健康オタクが辿り着いた世界一シンプルで簡単な健康法」著 坂庭鳳の感想・レビュー」(2019/4/20)

https://handmade-rin1977.net/simple-kenkoho/

 

・坂庭さんは、子どもの頃に母親から「あなたは生まれつき胃腸が弱い体質」と言われて育ち、それを信じてしまったために、実際にそうなったしまった

・外に出れば全てが恐怖の原因で、悪いことが起きるのではないかと常に用心して過ごしていた

報酬系の思考回路=全てにおいてメリットを感じながら行動する、に変える。例えば「遅刻するから早起きしなきゃ」ではなく「早起きすることで職場に余裕を持って着ける」、「明日も仕事だ、嫌だな」ではなく「仕事に行けばまた月末に給料がもらえる」などのように、普段マイナスに考えて憂鬱になりそうなことを、方向転換してプラスにし、考え方のクセを訓練によって直す。

・メリットに視点を置いた考え方をすると、オキシトシン、β-エンドルフィン、セロトニンドーパミンなどの幸せや癒しのホルモンが脳内から出る。

・脳の使い方が間違っていると、ノルアドレナリン、コルチロイド、テストステロン、コルチゾールなどの体に悪影響のあるホルモンが出て不調をきたしてしまう。

 

「考え方=脳の使い方を報酬系思考に変える」、すなわち「物事、出来事の解釈を変える、ポジティブな面を見る」ということだろうと思いますが、この部分は動画ではあまり具体的に詳しくは語られていなかったように思いました。

 

吉濱さんの言う「注意制御機能を鍛えて、ポジティブなものに意識を向ける」は、ベースにすべき在り方だとして、その上で、

①自分の内外にあるいろいろな情報の中からポジティブなものを選ぶ

②自分の体験している(した)事柄のポジティブな意味を見出す

をするのがいいということかと思います。

 

また、「表面的なプラス思考」との違いを坂庭さんの「ネガティブをポジティブに変える方法」(2021/2/3)からまとめてみます。

https://www.youtube.com/watch?v=09k8MaE2rWU

 

・自分はもともとネガティブで、コンプレックスの塊で、被害妄想が強く、思い込みが激しかった

・そんな自分を変え、自己肯定感を高めたくてポジティブシンキング、自己啓発の本を買った。しかしやればやるほど悪化してしまった。

・自己肯定感が低い(自分はダメだ、どうせ自分なんて、何で自分ばっかり)、承認欲求が強い(褒められたい、感謝されたい、認められたい、注目されたい、チヤホヤされたい、モテたい)、これらが進行すると、卑屈になり、恨みつらみが出てくる(バカにされた、見返したい)。

・さらに進行すると、無気力、うつ状態になる(何をやっても無駄、自分には価値がない、生きていても仕方がない)。だから、自己肯定感が低い、承認欲求が強い状態を放置しておくのは危険。

・この状態でアファメーションやポジティブシンキングを続けると悪化する。ネガティブな状態というのはかなり根が深いので、表面的な方法では解決しない。「思考を切り替える」のではなく「根本的に改善する」。

 

・「ツイてる、ツイてる」と言葉だけ言っていてもそれが「まだツイてない自分を確認する作業」になっていて、ツイてない現実を引き寄せ、「まだ足りない、もっとツイてる、ツイてる言わなきゃ」とやっても悪循環になる。「ピンチはチャンス」もよく言っていたが、言えば言うほど窮地に追いやられた。

・「ま、いいか」「塞翁が馬」というのは単なる現実逃避の表面的なプラス思考で対症療法。

・自己肯定感が低い、承認欲求が強い状態でパワーストーンなどを身に着けても、「まだ幸せでない自分」を確認し、育ててしまっている

・メンターや憧れの人を意識したり、理想の状態を写真に貼っておくというのも、「理想と現実のギャップ」に耐えられなくなる

・お互いを褒め合うワークは一時的に承認欲求を満たしても、しばらくするとまたモヤモヤしてくる。

・自己肯定感、承認欲求は自分で満たすもの。しかし、それらを表面的、一時的に満たしても、根本的に改善されていないと、問題が起きてくる。

 

・解決策は、まず「今の自分じゃダメだ」と思っている根底にはどんな思い込み、信じ込み、刷り込みがあるのかを問いかけ、気づき、さらにその正体は何かを見つけることで、初めて自分を受け入れられる。そして今後はこういう自分としてやっていこう、と思考を切り替え、これまでの自分を手放し、新しい自分、あるいは本当の自分としてやり直していくこと。

・そして自分を受け入れられるようになって初めて他人を受け入れられるようになる。自分を尊重できなければ他人を尊重できない。

・とにかく根こそぎやる。親との関係、その他の人間関係、過去の自分を全部やり直していく。

 

結局、上にまとめた①、②も、あるいはアファメーションや「宝地図」(ご存じない方はググってください)なども、坂庭さんの言う「自分をやり直す作業」をしないと効果が出ない場合がある、ということなんですね。

わたしも過去にアファメーション、「宝地図」をしたことがありますが、効果なかったですね。大体続かなかったし。

今思うに、こういうことって「どれだけ信じ切れるか」がカギだという気がします。それを「負のセルフイメージ(顕在化していなくても)」が邪魔して、より奥深くにあるそっちの方が現実化してしまうということでしょうか。

やはり内観はわたしにとって必要なようです。(次稿につづく)