「スピ好き高学歴ダメ人間」が精神障害者を止めて前向きに生きる話

人生終盤ですが、希望を持って進んでいきます♪

「愛は方向、思考は力」で意識進化する

(つづき)

「自意識の消滅」・・・。

言葉だけじゃなく、どうしてその状態を体験させてくれなかったのよー、と思わず愚痴りたくなります(苦笑)。(「寝ていたら男の声がした」参照)

2023年の今、改めて本書を読んでも、以前よりは若干理解が進んだとはいえ、「思考から辿り着くワンネス」というものが体感的にはわからないんですよね~。料理の「おいしそうな匂い」はするけど、食べられなくて味がわからん、みたいな。

ま、いっか。わかる必要があるときにはわかるようになるだろう(潔)。

 

そういえば、わたしは物心ついた頃に「自分は愛から来た」という感覚がありました。

なので、心の底から誰かを憎む、ということがなかったんですよね。いじめられたりもしましたが。

 

さて、本書に戻ります。半田さんはオコツトに宗教論、哲学論をぶつけていきます。

 

「(前略)仏教徒のようにすべての執着を捨て、世界の無常を悟り、仏性を覚醒することが人間存在の究極の目的だと言われたいのですか。そういうのはカンベンして下さい。禅の公案のようにパラドックスを弄ぶようなレトリックにはもうウンザリしているのです。そのような論法は何かを語っているようで何も語っていない・・・。それならば、なぜ人間に煩悩などというものがあるのですか。煩悩があるのはわたしたちが何かを生み出す能力を秘めているからだとわたしは思っています。もし、わたしたちの存在世界が目指しているものが、それこそ正体不明の空や仏性だとするのならばそれはあまりに虚しい。もし、一切が空だと言うのならば、そもそも世界はなぜ存在するに至ったというのですか。なぜ、空は空のままでいなかったのですか。(後略)」

「やっと問題の核心に近づいてきたようですね。仏性とは確かに人間が認識の完全化を起こすことを意味しますが、それは決して正体不明なものなどではありません。実はこの力を生み出すことが新しい太陽系の創造と深く関係しているのです」

「新しい太陽系の創造・・・?つまり人間が仏性を獲得する時に次の太陽系が創造されるというのですか」

「そうです。(中略)人間が認識の完全化を達成すれば、わたしたちが新しい次元と呼ぶところのもの・・・すなわち第8太陽系が活動を開始します」

(中略)

 

「(前略)あなたは宇宙創造という言葉を聞くと、すぐに物質的なイメージで宇宙を生み出すことを考えてしまっています。しかし、あなたがたが物質・エネルギーと呼ぶものと、あなたがた自身の意識とは、ある巧妙な空間的構造の中で一体となって動かされているのです。あなたは先ほど思考が何のために人間に与えられたのかと言っておられましたが、精神作用の中で思考に与えられた働きは、思考自体がこの構造を見つけ出すことにほかなりません。思考はこの構造に変化を与え、新しい構造へと組み替えて行く力を持っているのです。(中略)認識の完全化とは、いわば認識しているものと認識されているものが完全な一致を見る方向性に思考様式を変更していくことを意味しているのです」

「つまり、思考によって悟りの境地に到達することができるということですね」

「そのようなものです。思考こそ本源的な愛にたどりつく唯一の力だと言ってもよいでしょう。思考によって認識を変え、認識を変えることによって今度は感覚を変える・・・。そして、感覚の変化はあなたがたの感情さえも凌駕し、人間の意識全体を全く別のものへと変容させていくのです。意識進化とはそういうものです」

(中略)

 

「人間の意識進化には力と方向が必要です。しかし、進化のための力は残念ながらあなたがたが愛と呼ぶ情緒の中には存在していません。情緒に動かされている愛とは意識進化の方向性のようなものです。あなたがたが歴史の中で愛の重要性を何度となく唱えながらも、それが有効に機能してこなかったのは、意識が方向性だけでは進化を行うことができないからです。そこにはその方向性へと進んでいく力が必要です。進化のための力とは、実はあなたがたが思考と呼ぶ精神作用の中にあります。愛をかたちあるものとして見出すこと、それが本当の宇宙的思考というものであり、人間に与えられた役割の本質なのです」

「しかし、過去の哲学者や思想家たちの作業がそういったものではなかったのですか」

「残念ながらそれらは人間の思考の域を出てはいません。なぜなら、人間型ゲシュタルトの域を一歩も出ることができなかったからです。わたしが今申し上げているのは人間の意識進化に必要な変換人の思考様式のことです。この思考は人間型ゲシュタルトから解放された思考です。あなたが常々考えていたように、愛は決して焦点の定まらぬ安っぽい情緒的衝動ではないのです。むしろ、明晰で、強靭で、否定し難い完全な幾何学を伴う論理であり意思であり、確固たる宇宙的理性によってその存在証明を持たせることができるものなのです。(後略)」

 

「思考」というと、「考えるな、感じろ」とか、「直感を思考が邪魔する」とか「瞑想するには思考を黙らせる」みたいに言われて“悪者扱い”されるみたいなときがある気がしますけど、「建設的」な使い方をする分には意識進化に貢献できるわけですね。

 

「認識の完全化とは、いわば認識しているものと認識されているものが完全な一致を見る方向性に思考様式を変更していくこと」

 

これについては、空間認知云々はさておき、「引き寄せ・願望実現」界隈では当たり前のように言われている・・・ということを、丁度吉濱さんの本を読んでいたあたりの2021~2022年ごろに、平行してときどき見ていたyoutubeの5chまとめ動画(板そのものは全く見ません)で目にしたりはしていました。が、そこまで真剣に、深く捉えることは当時できてなかったんですね。当然ながら、本書の内容も記憶から抜けていましたし。

この5chに降臨している「無名の達人たち」のことは、また改めて触れたいと思います。

(つづく)